入院相談・病棟のご案内
緑あふれるいで湯の町「有馬」。有馬温泉病院では、患者様にかけ流し温泉をご利用いただける設備が整っています。リハビリテーションの核となる機能訓練をはじめ、個別対応サービスにも力を入れています。自然環境に恵まれ、温泉と合わせて、患者様の「心と体のリハビリ」をお手伝いさせて頂きます。
入院相談
心配なことや不安なことなど、お気軽に医療連携室へご相談ください。ご相談の費用はかかりません。
病棟のご案内
病棟は、病状やリハビリの有無、看護・介護の必要度に応じて、回復期リハビリテーション病棟、障害者施設等一般病棟、医療療養病棟の3種類、304床で構成されています。下記より患者様が希望される医療・看護・介護をご検討いただき、医療連携室にご相談ください。
回復期リハビリテーション病棟
回復期リハビリテーション病棟は、急性期病院での治療や手術を受けた後に「在宅復帰」「社会復帰」を第一目標としてリハビリテーションを行う病棟です。在宅生活へスムーズに移行できるように医師、看護師、セラピスト(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)、管理栄養士、医療ソーシャルワーカー等がチームを組んで集中的にリハビリテーションを実施します。
入院対象者 | 入院していただける患者様は、厚生労働大臣により本病棟を利用できる病名や入院期間が定められています。 | |
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●脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷(わんしんけいそうそんしょう)等の発症後もしくは手術後、又は義肢装着訓練を要する状態 | 150日 | |
●高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頸髄損傷および頭部外傷を含む多部位外傷 | 180日 | |
●大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節の骨折、又は2 肢以上の多発骨折の発症後、又は手術後の状態 | 90日 | |
●外科手術又は肺炎などの治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後又は発症後 | 90日 | |
●大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靭帯損傷後 | 60日 | |
●股関節又は膝関節の置換術後の状態 | 90日 | |
本病棟の特徴 | ● 365日リハビリ提供体制 1年間を通じて毎日、専属セラピストがリハビリテーションを実践します。 ● 1日最大3時間のリハビリ体制 最大1日9単位(1単位20分)3時間のリハビリテーションを提供します。ただし、患者様の病状によってリハビリテーションの時間に制限が生じ、無理をすることにより状態が悪化することがあります。全身状態の管理を優先させます。また、体力によってリハビリで得られる効果に差がでることがあります。 ● 日常全てがリハビリ 寝たきりにならないよう起床から食べる、歩く、トイレに行く、お風呂に入るなど就寝までの一日全ての動作をリハビリの一環と捉え、患者様の日常生活動作向上を目指します。また、患者様の状態により、室内から外に出て緑に包まれた環境を利用して屋外歩行そしてスロープ歩行、階段昇降を行います。 |
障害者施設等一般病棟
重度の障害者、筋ジストロフィー又は難病疾患、重度肢体不自由の患者様を対象にする病棟です。医師、看護師、セラピスト(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)、管理栄養士、医療ソーシャルワーカー等が共同して治療に当たる病棟です。一定の急性期治療を行いながら医学的管理下で可能なリハビリテーションを実施し、状態の改善および悪化予防を目指します。在宅復帰支援はもちろん、長期的な入院加療にも対応いたします。
入院対象者 | 【対象疾患の例】 1. 重度の肢体不自由の方(脳卒中後遺症、認知症を除く歩行障害も含む) 2. 脊椎損傷等の重度の障害の方(脳卒中後遺症、認知症を除く) 3. 重度の意識障害の方 4. 筋ジストロフィーの方 5. 神経難病の方(多発性硬化症、重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、ハンチントン病、パーキンソン病関連疾患、多系統萎縮症、プリオン病、亜急性硬化性全脳炎、モヤモヤ病など) 他 | |
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本病棟の特徴 | ● 心身機能について 進行性疾患の患者様が多く、リハビリテーションでは座位、立位、歩行など基本動作の向上を図り筋力増強・可動域確保・バランス維持等の練習を行います。更衣やトイレ、入浴、嚥下もサポートします。 ● 環境調整 持ち易い箸やスプーン、座り易い車椅子など、環境調整に努めることによりできなかったことができるようになる場合もあります。福祉用具の活用をサポートします。 ● 摂食嚥下療法 一日でも長く「食べる力」を維持していただき、食を楽しんでいただけるよう経験豊富な言語聴覚士を配置しております。医師、看護師、管理栄養士と連携し、美味しいものを安心・安全に召し上がっていただけるように可能な限りサポートします。 |
医療療養病棟
急性期病院での治療後も引き続き医療の必要度が高く、病院での療養が継続的に必要な患者様を対象とする病棟です。患者様の病状や治療処置の状況によって厚生労働大臣が定めた「医療区分」と「ADL区分(ADL判定基準)」を組み合わせた基準が本病棟への入院可否の目安になります。不明な点つきましては医療連携室にお問い合わせくだい。
入院対象者 | 医療区分は1~3の3段階に区分され、医療必要度の高い医療区分2・3の患者様が対象になります。 【医療区分とは】 医療区分3:中心静脈栄養をされている方、酸素療法をされている方など 医療区分2:気管切開の方、神経難病の方、喀痰を自己排出できず1日8回以上吸痰を必要とされる方、重度褥瘡のある方など 医療区分1:医療区分2・3に該当しない方 | |
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本病棟の特徴 | 医療保険を使用してリハビリを受けられる方はリハビリ可能な疾患とリハビリ期限が決まっています。 例えば 脳卒中の場合は発症日から180日間、整形領域の場合は150日間がリハビリを施行できる期間です。 制度により上記の期限を過ぎますと「維持期リハビリ」として1回20分、月13回の リハビリになります。 |
短期入所・短期入院について
短い期間の加療・介護を希望される場合は以下の方法がございます。
- 1. ショートステイ(介護保険を使用した短期入所)
- 2. レスパイト入院(医療保険を使用した短期入院)
ショートステイ | くわしくはこちら | |
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レスパイト入院 | 在宅等で過ごされている方が何らかの理由で入院が必要になった場合に短期入院が可能です。 レスパイトとは、「一時休止」「休息」「息抜き」という意味です。 常時医療管理が必要な方が在宅で療養されており、介護者の事情(介護をされているご家族様等の病気や事故・冠婚葬祭などの社会的事情)や介護者が疲れを感じた際等に短期入院できる制度です。 |
本院は救急体制をとっておりません。そのため入院前に主治医と本院の医師が情報交換し入院前にご家族様に来院して頂き入院の打ち合わせをお願いします。